ペットフードは法律上食品ではありません。
じゃあ、ペットフードが食品ではないのであれば、
一体ペットフードって何者なんだ?
って思いますよね。
今回はペットフードが食品ではない理由と、
パートナーが健康に過ごすには何を食べたら良いのかということを解説していきます。
ペットフードは法律上食品ではありません
結論からいうと、法律上「食品」というのはあくまでも私たち人間が食べる食べ物ということです。
ペットフードはあくまで「雑貨」扱いであり「食品」ではないので、
人間社会でいうところの
- 食品衛生法
- 食品表示法 他
といった人間社会の法律は適用されません。
「食品」じゃないって知ってちょっとショックや……
法律上「食品」じゃないってだけで大丈夫やろ。知らんけど!
知らんのに無責任なこと言うなや……
ペットフードは人間は食べてはいけない?
正直、食べられるか食べられないかでいうと食べられないことはないです。
ただ、人間がペットフードを食べるということを
まともなメーカーは食べてもOKなんてのは絶対謳っていないし、
獣医師さんも絶対おすすめしないので、
あくまで自己責任ということになっちゃいます。
「食品」ではない以上、ここで注意しないといけないことは、
例えば販売しているペットフードをペットショップの店員さんに
これは人も食べられますよ!安心してください
なんて言われたり、
お店のPOPなんかに
この商品は飼い主さんと一緒に食べられる安心安全なおすすめのペットフードです
って書かれている場合、
法律違反であり、やってはいけないこと
下のように並べてみるとわかると思いますが、
- 物理的に人間が食べられるということ
- 法律的に人間が食べられるということ
これ全然意味が違いますよね。
実は法律違反をしちゃってるのってお店だけじゃないんです。
SNSなんかで
って言ってる方もたまに見かけます。
わかりますよね。これも実はアウトです。
人間用のお菓子をペットが食べても良い?
ここはまた濁した言い方になりますが、ペットも食べられないことはないです。
一方で、販売する側がこれを言っていいか?ってことになると
これ実はめちゃくちゃグレーゾーンです。
なぜなら「ペットも食べられる」と言うことは「ペットフード」だから
上でもお伝えしたように、ペットフードは「食品」ではありません。
農水省のHPにもここのあたりは詳しくは書かれていませんので何とも言えませんが
こんな風に法律のスキマにあるような商品については
今後何かしらの規制がかかってくるかも知れませんね。
ペットフードには「ペットフード安全法」が存在する
その代わりではないですが、ペットフードには以下の法律が適用されます。
この通り、環境省及び農林水産省が共管する法律として2009年に施行されています。
……とりあえず何かしらの規制なんかはありそうで良かったわ
ね。で、この法律の中身にはなんて書いてあるのかちょっと見てみよか。
という具合に、偉いさんたちが考えた法律らしいわ!よく分かった?
……ん?途中で寝とったわ。なんて?もう一回言うて?
……
概要を言うと以下のことが定められてます。
- 安全性の確保・犬猫の栄養を供して健康に保護すること
- 基準・規格に合わないペットフードの製造等の禁止
- 有害な物質を含むペットフードの禁止
- 事業者としての届出の義務
- 輸入・製造・販売記録の帳簿作成
- 罰則 など
5つの表示が義務付けられている
名称及び犬用か猫用か?
犬と猫では1日に必要な栄養素の量と必須栄養素が違います。
なのでこれらは必ず表示する必要があります。
原材料名
原則、そのペットフードに含まれる添加物を含む原材料全てを表示します。
表示順は取り決めがありません。(表示順に関する事項は別途「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に定められています)
賞味期限
冷暗所等、メーカーが勧める保存方法であり、かつ未開封の商品の期限です。
原産国名
ペットフードを最終加工した国です。原材料の産地ではないので注意。
事業者の氏名または名称及び住所
そのまんまです。
この項目以外にも別の取り決めがある
ペットフード公正取引協議会たるものがあって、
その協議会の会員会社は、
「目的、内容量、給与方法、成分」についても表示することになっています。
そんなに分けずに全部決めて一個にして言うてくれや!
まぁまぁ落ち着いて。書いてあることは自体は良いことなんやからな。
……今日はこれぐらいにしといたらぁ!冷汗
パートナーと健康に過ごすということ
繰り返しますが、ペットフードは「食品」ではありません。
ただし、「食品」ではないことは確かですが、
パートナーがそれを食べることで健康に過ごすために決められた法律があり、
メーカーはその基準・規格を守ることを大前提としてペットフードは作られています。
なので、何を食べたら良いのかって言う答え。
今目の前にあるペットフードを適正量だけ安心して食べさせて大丈夫です。
当たり前のことかも知れませんが、これをちゃんと知っているのと知らないのでは全然違うと思います。
と言うわけで、今回は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
ペットフードの正しい知識を知り、パートナーと楽しく幸せな生活を送っていきましょう!